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テロメア妄想4
「カ、カミュまで子供になっちゃったんですか?!」
聖域の入り口に佇むカミュの元へ走り寄った氷河は、思わずそう叫んでいた。
14歳の自分が子供かと問われれば、違うと即座に答えるだろう。
しかし成人した二人の姿を知っているだけに、思わず子供と口走ってしまった氷河である。
カミュは不快そうに眉根を寄せて言った。
「子供とは何だ。お前だって同じくらいの年齢だろう。」
がっつりとカミュの肩に腕を回していたミロが、もう片方の手で空いている肩をポンポンと叩いた。
「まぁまぁ。カミュ、こいつ、氷河だぞ。」
「うむ。そんな気はした。」
師が自分に気づいてくれたことに、氷河はじぃんとする。
よく考えれば、この頃のカミュに、すでに自分は師事していたのだ。
あの頃はずいぶんとカミュが大人に見えた。いや大人以上だ。極寒のシベリアにおいて、師であり、庇護者であったカミュは、氷河にとって絶対的な存在だった。
しかし今目の前にいるカミュは、大人というよりは少年だ。
鍛えられてはいるが、体つきは記憶にあるよりもずいぶんと華奢にみえる。
ぼんやりとその姿を眺める氷河をよそに、カミュは人差し指を整った顎にあてながら、なにやら思案している。
「ミロ、修練場はあいているだろうか?」
「あはは、いいな。久しぶりにお前と手合わせしたいし、なによりも・・・。」
二人の視線は氷河に集中する。
「氷河、お前は強くなったのか?」
強くなった・・・と思う。
それは何よりも、目の前の二人の存在があったから。
「行こう!」
二人は氷河を促して走り出す。
氷河としても興味はある。
同じ年のカミュとミロに、自分の力がどこまで通用するのか。
と、そんな三人の前に、人影が立ちふさがった。
「サガ!?」
「目立つような真似は、控えろと言ったはずだ。氷河、お前まで一緒になって・・・。」
サガはため息をつくと、言葉を続けた。
「お前たちの気持ちも、わからないではない。だが修練場では、まだ訓練をしている者たちがいる。彼らに今のお前たちの姿を見せ、動揺させることは避けたい。」
まっすぐに自分を見つめる紅い瞳を、サガは正面から受け止めた。
どれだけ真摯に弟子を育ててきたのだろう。
その成長を確かめてみたいのだと、カミュは黙したまま訴える。
静かな、しかし燃えるような瞳。
そのまなざしを、ただ温かく迎え入れてやれた遠い日々のことを、サガは思った。
「カミュ、氷河はお前から最大の奥義まで引き継いだ。聖戦の功労者だ。」
その言葉に、カミュは目を見開いた。
ならば尚更、その力を試してみたい。
口から出かかった言葉を、カミュは飲み込んだ。
「ミロ、言いつけを破ったのだから、夕食の用意はしていない。3人で何とかして食べなさい。」
「はい!」
背を向けて歩き始めたサガに、ミロは満面の笑みで答えた。
「俺が何か作ります。カミュ、宝瓶宮のキッチンをお借りしてもいいですか?」
「うむ。」
カミュを真ん中に、三人は聖域の階段を上り始めた。
各宮を歩いて通りぬけねばならないという聖域のルールは、こういう時はいささか面倒だ。
階段を下りてゆくミロやカミュを既に見ていた者も少なくはなかったが、何度見ても飽きることはないらしくいちいち足止めをくらう。
「懐かしいですねぇ、このコンビ。」
「何だか自分まで昔に戻った気がするな。」
「少し楽しそうだな。」
「いっそこのままでいた方が、かわいげがあってよいのではないかね。」
一方のミロとカミュも、大人になった仲間達の姿を楽しそうに眺めている。
ミロなどはちゃっかりと、夕飯のおかずまでせしめている。
聖域は、女神が統治するまでずっと暗黒だったわけではないのだ。
そこには輝かしい幸福な時代があって、ここにいる誰しもの胸に焼き付いている。
それがどんなに大切なものであったか、改めて氷河は思い知らされた。
「人馬宮は不在か・・・。」
静まりかえったその宮を眺めながら、ミロが呟いた。
「でも、アイオロスは確かにここにいる。俺たちはどれだけ彼の魂に救われてきたかしれない。」
氷河がそう言うと、二人は息を飲んだ。
磨羯宮には、依然アフロディーテとデスマスクがいた。
アフロディーテは何やら料理をしていたらしく、身に着けているフリルのエプロンが妙に似合っている。
「パエリアを作ってみていたところなんだ。火加減が難しくてね。たくさん作ってしまったから、君たちもここで食べていくかい?」
「そんなら、俺、ここで食べてこうかな。」
ミロはそう言うと、椅子に腰を下ろした。
「そんじゃあ、またな。」
ミロはてのひらを、顔の前でひらひらと振った。
「しかし・・・」
カミュに会いたかったというミロの言葉を思い出して、氷河は躊躇する。
「腹が空きすぎて、もう階段を上がる気になれない。パエリアの誘惑にも勝てそうにない。」
いたずらっぽく輝く紫の瞳を、カミュが受け止めた。
「わかった。ではまた明日。」
「おう。」
明日には元に戻っている。
けれども明日は、きっと幸福な姿をして待っていると、確信する。
「いくぞ」とカミュは氷河の手を引いた。
その手をまだ、繋いだままでいる。
カミュにしてみれば、自分はまだ8歳の子供に思えるのかもしれない。
しかし14歳の氷河は、いささか気恥ずかしい。
宝瓶宮へと続く階段を上りながら、氷河はその手のぬくもりばかりを意識していた。
「お前の手料理を食べるなんてな。」
冷蔵庫を覗き込む氷河の後ろ姿を見守りながら、カミュはしみじみとそう言った。
「私が作った料理を、皿に盛るだけでもこぼしていた氷河がな。」
「う・・・、ありましたね。」
「熱いスープを指にかけてしまって、皿ごとひっくり返したんだ。」
「それで服にまでかけてしまって。」
「熱いと言って大泣きした。」
「そしたら、アイザックが」
自然と口をついて出たその名前が、氷河を凍りつかせる。
「アイザックが駆けてきて、じゃがいもの入った籠を蹴とばした。」
ぐしゃぐしゃになったキッチンで、3人はしばし途方に暮れ、それからしばらく笑い転げたのだった。
「私にとっては、つい先日の出来事だ。・・・・・・アイザックのことは、サガから聞いた。海界に行ったと。」
氷河は頭を振り上げて、カミュをみつめた。
すべてを打ち明けて、謝りたい衝動に駆られる。
しかしそれは、今のカミュを混乱させるだけだ。
「・・・ジャガイモも入れて、クリームソースのパスタにしましょうか。」
氷河は再び冷蔵庫に向き直ると、ベーコンを取り出し、その脇の棚からジャガイモと玉ねぎを取り出した。
「私より宝瓶宮に慣れているようだな。」
「今は・・・あなたが聖域にいらっしゃるから、俺もお邪魔する機会が増えたんです。」
「そう言えば、他の黄金聖闘士とも顔見知りのようだった。」
「ええ、いつもお世話になっています。」
「アフロディーテはこの服を、お前にやるつもりだと言っていた。」
シャツの胸元にあしらわれたフリルをつまみながら、カミュは不機嫌そうな顔した。
「ああ、その服は、そういうことだったんですか。聖域に来るたび、いつも服装のことを言われるんですが、本当に用意してくれていたんですね。」
聖戦の功労者だというサガの言葉は、あながち嘘ではないのだろう。
黄金聖闘士達は皆、氷河に一目置いているようだった。
泣き虫で、甘えん坊の氷河。
聖闘士になど、なれるはずもないと思っていたこの子が。
「ひとつ、聞いてもいいだろうか。」
「はい。」
「もしかしたらお前の心を傷つけるかもしれない。」
「なんでしょう?」
「・・・・・・母親には、会えたのか?」
カミュの言葉に、氷河の顔は歪んだ。
さっき、アイザックのことを話した時に、一瞬翳ったその顔が、突き刺されたように痛ましい表情を浮かべた。
「・・・・・・はい。」
頷いた氷河は、そのまま顔を上げることが出来なかった。
「そうか・・・。私がどう決断を下したのか、気になってな。」
それだけ言うと、カミュは背を向けた。
聖闘士とはどういうものなのか。
今の氷河ならわかる。
母親に会うために聖闘士になりたいと考えた、自分の過ちも。
その願いを頑なに胸に抱き続けてきた自分は、どれだけのものをこの人に負わせてきたのだろう。
いつも見上げている姿より、一回り小さなその背中を氷河は抱きしめた。
「ごめんなさい。俺は、先生が大切にしているものをたくさん奪った。カミュ、ごめんなさい。カミュ。」
カミュを腕ごと抱きしめて、氷河は子供のように泣きじゃくった。
まわされた腕に、カミュはそっとてのひらをあてた。
「・・・お前が、生きていてくれて嬉しい。いつかお前を、失うような気がしていたから。」
カミュは振り返ると、くしゃくしゃと顔にかかっている柔らかな髪を耳にかけた。
震えている左の瞼に、カミュの知らない傷跡が、うっすらと残っている。
「お前が血を流して、勝ち取った未来。私にはそれが、夢のように思われる。優しくて、あたたかくて、甘い夢だ。しばらく、その夢に、溺れてもかまわないだろうか。」
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テロメア妄想4
「カ、カミュまで子供になっちゃったんですか?!」
聖域の入り口に佇むカミュの元へ走り寄った氷河は、思わずそう叫んでいた。
14歳の自分が子供かと問われれば、違うと即座に答えるだろう。
しかし成人した二人の姿を知っているだけに、思わず子供と口走ってしまった氷河である。
カミュは不快そうに眉根を寄せて言った。
「子供とは何だ。お前だって同じくらいの年齢だろう。」
がっつりとカミュの肩に腕を回していたミロが、もう片方の手で空いている肩をポンポンと叩いた。
「まぁまぁ。カミュ、こいつ、氷河だぞ。」
「うむ。そんな気はした。」
師が自分に気づいてくれたことに、氷河はじぃんとする。
よく考えれば、この頃のカミュに、すでに自分は師事していたのだ。
あの頃はずいぶんとカミュが大人に見えた。いや大人以上だ。極寒のシベリアにおいて、師であり、庇護者であったカミュは、氷河にとって絶対的な存在だった。
しかし今目の前にいるカミュは、大人というよりは少年だ。
鍛えられてはいるが、体つきは記憶にあるよりもずいぶんと華奢にみえる。
ぼんやりとその姿を眺める氷河をよそに、カミュは人差し指を整った顎にあてながら、なにやら思案している。
「ミロ、修練場はあいているだろうか?」
「あはは、いいな。久しぶりにお前と手合わせしたいし、なによりも・・・。」
二人の視線は氷河に集中する。
「氷河、お前は強くなったのか?」
強くなった・・・と思う。
それは何よりも、目の前の二人の存在があったから。
「行こう!」
二人は氷河を促して走り出す。
氷河としても興味はある。
同じ年のカミュとミロに、自分の力がどこまで通用するのか。
と、そんな三人の前に、人影が立ちふさがった。
「サガ!?」
「目立つような真似は、控えろと言ったはずだ。氷河、お前まで一緒になって・・・。」
サガはため息をつくと、言葉を続けた。
「お前たちの気持ちも、わからないではない。だが修練場では、まだ訓練をしている者たちがいる。彼らに今のお前たちの姿を見せ、動揺させることは避けたい。」
まっすぐに自分を見つめる紅い瞳を、サガは正面から受け止めた。
どれだけ真摯に弟子を育ててきたのだろう。
その成長を確かめてみたいのだと、カミュは黙したまま訴える。
静かな、しかし燃えるような瞳。
そのまなざしを、ただ温かく迎え入れてやれた遠い日々のことを、サガは思った。
「カミュ、氷河はお前から最大の奥義まで引き継いだ。聖戦の功労者だ。」
その言葉に、カミュは目を見開いた。
ならば尚更、その力を試してみたい。
口から出かかった言葉を、カミュは飲み込んだ。
「ミロ、言いつけを破ったのだから、夕食の用意はしていない。3人で何とかして食べなさい。」
「はい!」
背を向けて歩き始めたサガに、ミロは満面の笑みで答えた。
「俺が何か作ります。カミュ、宝瓶宮のキッチンをお借りしてもいいですか?」
「うむ。」
カミュを真ん中に、三人は聖域の階段を上り始めた。
各宮を歩いて通りぬけねばならないという聖域のルールは、こういう時はいささか面倒だ。
階段を下りてゆくミロやカミュを既に見ていた者も少なくはなかったが、何度見ても飽きることはないらしくいちいち足止めをくらう。
「懐かしいですねぇ、このコンビ。」
「何だか自分まで昔に戻った気がするな。」
「少し楽しそうだな。」
「いっそこのままでいた方が、かわいげがあってよいのではないかね。」
一方のミロとカミュも、大人になった仲間達の姿を楽しそうに眺めている。
ミロなどはちゃっかりと、夕飯のおかずまでせしめている。
聖域は、女神が統治するまでずっと暗黒だったわけではないのだ。
そこには輝かしい幸福な時代があって、ここにいる誰しもの胸に焼き付いている。
それがどんなに大切なものであったか、改めて氷河は思い知らされた。
「人馬宮は不在か・・・。」
静まりかえったその宮を眺めながら、ミロが呟いた。
「でも、アイオロスは確かにここにいる。俺たちはどれだけ彼の魂に救われてきたかしれない。」
氷河がそう言うと、二人は息を飲んだ。
磨羯宮には、依然アフロディーテとデスマスクがいた。
アフロディーテは何やら料理をしていたらしく、身に着けているフリルのエプロンが妙に似合っている。
「パエリアを作ってみていたところなんだ。火加減が難しくてね。たくさん作ってしまったから、君たちもここで食べていくかい?」
「そんなら、俺、ここで食べてこうかな。」
ミロはそう言うと、椅子に腰を下ろした。
「そんじゃあ、またな。」
ミロはてのひらを、顔の前でひらひらと振った。
「しかし・・・」
カミュに会いたかったというミロの言葉を思い出して、氷河は躊躇する。
「腹が空きすぎて、もう階段を上がる気になれない。パエリアの誘惑にも勝てそうにない。」
いたずらっぽく輝く紫の瞳を、カミュが受け止めた。
「わかった。ではまた明日。」
「おう。」
明日には元に戻っている。
けれども明日は、きっと幸福な姿をして待っていると、確信する。
「いくぞ」とカミュは氷河の手を引いた。
その手をまだ、繋いだままでいる。
カミュにしてみれば、自分はまだ8歳の子供に思えるのかもしれない。
しかし14歳の氷河は、いささか気恥ずかしい。
宝瓶宮へと続く階段を上りながら、氷河はその手のぬくもりばかりを意識していた。
「お前の手料理を食べるなんてな。」
冷蔵庫を覗き込む氷河の後ろ姿を見守りながら、カミュはしみじみとそう言った。
「私が作った料理を、皿に盛るだけでもこぼしていた氷河がな。」
「う・・・、ありましたね。」
「熱いスープを指にかけてしまって、皿ごとひっくり返したんだ。」
「それで服にまでかけてしまって。」
「熱いと言って大泣きした。」
「そしたら、アイザックが」
自然と口をついて出たその名前が、氷河を凍りつかせる。
「アイザックが駆けてきて、じゃがいもの入った籠を蹴とばした。」
ぐしゃぐしゃになったキッチンで、3人はしばし途方に暮れ、それからしばらく笑い転げたのだった。
「私にとっては、つい先日の出来事だ。・・・・・・アイザックのことは、サガから聞いた。海界に行ったと。」
氷河は頭を振り上げて、カミュをみつめた。
すべてを打ち明けて、謝りたい衝動に駆られる。
しかしそれは、今のカミュを混乱させるだけだ。
「・・・ジャガイモも入れて、クリームソースのパスタにしましょうか。」
氷河は再び冷蔵庫に向き直ると、ベーコンを取り出し、その脇の棚からジャガイモと玉ねぎを取り出した。
「私より宝瓶宮に慣れているようだな。」
「今は・・・あなたが聖域にいらっしゃるから、俺もお邪魔する機会が増えたんです。」
「そう言えば、他の黄金聖闘士とも顔見知りのようだった。」
「ええ、いつもお世話になっています。」
「アフロディーテはこの服を、お前にやるつもりだと言っていた。」
シャツの胸元にあしらわれたフリルをつまみながら、カミュは不機嫌そうな顔した。
「ああ、その服は、そういうことだったんですか。聖域に来るたび、いつも服装のことを言われるんですが、本当に用意してくれていたんですね。」
聖戦の功労者だというサガの言葉は、あながち嘘ではないのだろう。
黄金聖闘士達は皆、氷河に一目置いているようだった。
泣き虫で、甘えん坊の氷河。
聖闘士になど、なれるはずもないと思っていたこの子が。
「ひとつ、聞いてもいいだろうか。」
「はい。」
「もしかしたらお前の心を傷つけるかもしれない。」
「なんでしょう?」
「・・・・・・母親には、会えたのか?」
カミュの言葉に、氷河の顔は歪んだ。
さっき、アイザックのことを話した時に、一瞬翳ったその顔が、突き刺されたように痛ましい表情を浮かべた。
「・・・・・・はい。」
頷いた氷河は、そのまま顔を上げることが出来なかった。
「そうか・・・。私がどう決断を下したのか、気になってな。」
それだけ言うと、カミュは背を向けた。
聖闘士とはどういうものなのか。
今の氷河ならわかる。
母親に会うために聖闘士になりたいと考えた、自分の過ちも。
その願いを頑なに胸に抱き続けてきた自分は、どれだけのものをこの人に負わせてきたのだろう。
いつも見上げている姿より、一回り小さなその背中を氷河は抱きしめた。
「ごめんなさい。俺は、先生が大切にしているものをたくさん奪った。カミュ、ごめんなさい。カミュ。」
カミュを腕ごと抱きしめて、氷河は子供のように泣きじゃくった。
まわされた腕に、カミュはそっとてのひらをあてた。
「・・・お前が、生きていてくれて嬉しい。いつかお前を、失うような気がしていたから。」
カミュは振り返ると、くしゃくしゃと顔にかかっている柔らかな髪を耳にかけた。
震えている左の瞼に、カミュの知らない傷跡が、うっすらと残っている。
「お前が血を流して、勝ち取った未来。私にはそれが、夢のように思われる。優しくて、あたたかくて、甘い夢だ。しばらく、その夢に、溺れてもかまわないだろうか。」
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