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☆矢熱再燃。 ただただ氷河が好きだと叫びたい二次創作ブログです。 色気のある話はあまり書けないと思いますが、腐目線なのでご注意ください。 版権元とは一切関係ございません。
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翔龍くんのことを誤解し続けたまま、無事戦いを終えた氷河さんのことを妄想する。


五老峰。
紫龍が翔龍を腕に抱いてあやしている。
「氷河、お前も抱いてみるか?」
「え?」
「大丈夫だ。もう首もすわっている」
そう言って紫龍が差し出すので、氷河は小さな命を、おずおずとその腕に抱いた。
赤ん坊の体温は温かい。
もぞもぞと動くその体を、落としてはならぬと懸命に支えながら、氷河は不思議な感動を味わった。
(自分たちの生まれを呪ったこともあったが、こうして命が繋がってゆくのは、やはり良いものだな。)
翔龍は小さな自分の拳を、丸ごと食べてしまおうとでも言うように口に押し込んでいる。
柔らかな笑みを浮かべる氷河の姿を見て、紫龍と春麗は、そっと笑みを交し合った。
「かわいいな。男の子は母親に似るというが、確かに春麗さんに似ているな。だが、目元は紫龍にも似ている」
翔龍の顔をじっと眺めていた氷河は、二人が赤面したのに気付かなかった。
「ひょ、ひょうが」
慌てたような紫龍の声に顔を上げる。
「その子は春麗が山で拾ったのだ」
戦いを拒んだ紫龍を置いて戦地へと向かったあの時。紫龍だけは生きて帰そうと胸の内で誓った過去での戦いを思い出して氷河は呆然とした。
「そ、そうだったのか。おれはてっきり・・・」
「てっきりって、お、俺たちは未成年ではないかっ」
「そ、そうだな」
「け、結婚とかもしていないし」
「そ、そうだな」
言われてみればその通りだと、氷河の顔も赤く染まる。
「あのっ、私、お茶淹れてきます」
まだ中身を飲み終えていない茶碗をお盆に乗せて、春麗はわたわたと台所へと去った。
少女の時と同じ、長い三つ編みが揺れる。
「彼女には失礼なことを・・・?」
「いや、そんな風には思っていないさ」
紫龍は腕を伸ばして、翔龍を再び胸に抱いた。
「俺がこの子の父親で、春麗が母親であることに変わりはない」


特に深い意味はありませんが、みんなで赤くなればいいと思ったのです。
そして氷河は別に悪くないのに、とんだ勘違いみたいに責められればいい・・・。
このあと瞬くんとかにも、「もう、氷河ったら!(師匠にアレコレ教わった君とは違うんだよ)」って散々からかわれればいい。
にしても、老師なきあと、紫龍と春麗が二人暮らしというわけにもいきませんし、翔龍ちゃんの存在は絶妙だなぁと思います。

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