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☆矢熱再燃。 ただただ氷河が好きだと叫びたい二次創作ブログです。 色気のある話はあまり書けないと思いますが、腐目線なのでご注意ください。 版権元とは一切関係ございません。
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某所の皆様の一・氷論を、胸を熱くして拝読しています。
全然元となる同人誌を読んでないのにうろちょろちょろしていて、一升瓶抱えていらっしゃる皆様の横で、カルアミルク舐めてる感じですが、私なりに感動しているのです。
ううむ。一氷・・・奥が深い・・・。
そして、薄い本が届いたら、皆様の言葉をかみしめながら読む所存です。


さて、私が☆矢の二次創作で好きなのは、氷河受けでございますが。
もう、あの頑張っちゃってる子をなんとかしたいという思いがあります。
もうそんなに頑張らなくていいから、泣いちゃいなさい。
はぁ~もう~って感じ。
なので、脳内では、氷河がドン引きするほど病んでます。

無意識で自分をコフィろうとしたり。
アイザックと戦ったショックのあまり聖闘士になってからの記憶がすべてとんで、「カミュはどこにいるんですか?」といって周囲を悩ませたり。
深夜に氷原をふらつくから、兄さんと紐で手首を縛りつけて眠ったり。
アイザックを失ったショックで声が出なくなって、カミュのおかげで出るようになったものの、ポセイドン戦でまたでなくなって、でも先生はもういないとか。

おかしいです。
別に自分自身に自傷癖はないのに、どうして氷河ばかり・・・。
というか、氷河以外でこんな妄想はしないのですが、
桃色より恥ずかしい病んでる世界というのはそういうのデス・・・。

で、そういう氷河をひたすらちやほやしたいのです。
だからCPだけでいったら一・氷だけど、総受けが好きなんでしょう。
あの手この手で癒したい。
なんならLOVEでなくてもいい・・・。


私、男女の恋愛話ってほとんど読まないのです。
何かの要素(お芝居とか、革命とか・・・)が加わっていれば読めるのですが、恋愛オンリーって読めない。
誰が誰を好きとか、やきもちとか、そういうのって現実にあふれかえってる。
自分のドロドロした感情だけで精一杯。
なので何かを読むときは、それとは違うものが読みたい。
女の思考や体と切り離されたものが読みたい。
そんなわけで少年漫画を読み、
そうはいってもLOVEが欲しくなるとその中で二次創作・・・となっているような気がします。

だから氷河には、受けであっても男でいてほしい。
悲劇的で、でも凛とした美少年であって欲しいと思っちゃうのだと思います。
(でも、そうはいっても自分自身は凛としていないわけなので、なかなか思うような話が書けないわけなのですが・・・。)


一輝と氷河の友情っていうのは、そりゃぁいいものです。
喧嘩しつつも一番理解しあっているのはこの二人なんじゃないかなぁ・・・って思ってます。
そこが好きなんです。
友情でも、兄弟愛でも、LOVEでも・・・。


一・氷のLOVE話は読むのは大好きだし、いつかは自分でも書きたいぞと思っていますが、そんなわけでLOVEについてはまるっきりの初心者なんだってことに気がつきました。
なので今書いているお話も止まってるんでしょう・・・。
いい男が、いざって時にどういう行動をとるのかいまいちわからない・・・。むぅぅ・・・。

なんだかへんてこりんな自分語りを長々書いてすみません。皆様の一・氷論を拝読していて自分の立ち位置を振り返ってみたくなった次第です。

振り返りついでに、再燃後最初に書いて没になった一・氷話を下にUPしてみます。
色々気になりますが、つまりはこんな感じでちやほやしたい・・・。





拍手[17回]


扉の開く気配がして、一輝は目を覚ました。
物音を立てないよう慎重にドアを閉めているのは瞬ではない。窓から差し込むわずかな月明かりを、金色の髪が反射している。
一輝は目を閉じたまま次の動きを待った。戦士であれば、例え睡眠中でもわずかな気配で目を覚ます。デスクイーン島という過酷な環境で育った一輝であればなおさらのこと。暗黒聖闘士を従えていたとはいえ、いつ寝首をかかれるかわからない。そういう緊張状態の中で、長い月日を過ごしてきたのだ。
しかし侵入者の方はそんなことには思い至らぬ様子で、静かではあるが無防備に歩みを進めてくる。壁際に据えられたシングルベッドのすぐそばまでくると、しゃがみこんでその顔を近づけた。
五秒。
体温を感じる程近くに顔を寄せていた氷河は、小さく息を吐いて立ち上がった。
その腕をおもむろに掴んで、一輝は自分の方に引き寄せた。
「何の用だ」
低く、心の奥を揺さぶるような声。
氷河は舌打ちして顔を背けた。
「・・・お前を殺す夢を見た。死んでないのなら別にいい。」
肩にまわされた腕を払いのける。
その手が、やけに冷たい。
 
ポセイドンとの戦いを終え一輝が砂浜で目を覚ましたとき、氷河は一人半狂乱で誰かを探していた。首から血を流したまま海へと入ってゆこうとするのを押しとどめると、そのまま掠れた声をもらして意識を失った。そのため立ち去る機会を逸し、自分まで城戸邸で療養することになってしまった。
治療を受けて意識を取り戻してからの氷河は、別段いつもと変わりがない。
とはいえ、もともと感情を表に出す方でもない。さらに触れられるのを拒むかのように左目に巻かれた包帯が、彼の表情を一層わからないものにしている。しかし仮面のように保たれたその顔の下には、あの時の狂わんばかりの激情があるのだと思うと、一輝は落ち着かない気分になる。
そもそも誰かを殺す夢を見ただけで、不安に駆られて様子を見に来るということ自体、普通の精神状態であるとは言い難い。
「俺がお前に殺られるわけがないだろう」
笑みを漏らしながら耳元で囁く。その挑発に乗って氷の刃のように睨み返してくる蒼い瞳が、今は足元をみつめたまま動こうともしない。
殺せるはずもない人を、殺したばかりだったな。
一輝は氷河の腰に腕をまわして抱き寄せると、そのまま自身も仰向けに横たわった。
「なっ・・・」
氷河は慌てて身をひこうとするが、太い腕は腰を押さえたまま動かない。
何を考えているのかと表情を伺うと、不思議と穏やかな顔をして天井を見上げていた。
体の力を抜いて、その胸に頭を預けてみる。
力強い心臓の音が鼓膜を打った。
身体の熱。
厚い胸は呼吸に合わせてゆったりと上下している。
生きてる。
そう思ったら、じっとそのぬくもりに触れていたくなった。
 
「・・・星矢たちは無事だろうか」
小さな声。
「星矢は昨日、姉さんを探しにギリシャへ発ったろう。紫龍は東の部屋。瞬は隣で寝てるはずだ。叩き起こしに行くか?」
「いや・・・いい」
それだけ言って氷河は黙った。
吐く息が少しだけ震えている。
 
どのくらいの時が経ったのか。
「喉が渇いた」
幾分力強い声で氷河が言った。
一輝は起き上がって、備え付けの冷蔵庫を覗く。
「ホットミルクが飲みたい」
ベッドサイドに腰かけた氷河は、冷蔵庫に手を掛けたまま振り返る一輝を平然とみつめている。
確かに、心を落ちつかせるにはそう言ったものの方がいいだろう。しかしこの部屋にはレンジもカップもない。そんなことは当然、氷河も承知している筈だった。
さっきとは打って変わった不遜な態度に、一輝は眉を顰めた。
「下の冷蔵庫に牛乳がある。電子レンジで温めたので構わない。はちみつを大さじ2杯」
仕方ない。今回ばかりは言うことをきいてやろう。
ドアを開けると空気はさらに冷たく、廊下を歩きながら一輝は首をすくめた。
 
半ば予想していたことだったが。
戻ると白鳥は眠っていた。
小さく躰を折るようにして。
下唇に噛みしめた傷があって、乾いた血が赤くこびりついていた。
一輝は手にしていたホットミルクに口をつけ、その甘さに顔をしかめた。
 
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扉の開く気配がして、一輝は目を覚ました。
物音を立てないよう慎重にドアを閉めているのは瞬ではない。窓から差し込むわずかな月明かりを、金色の髪が反射している。
一輝は目を閉じたまま次の動きを待った。戦士であれば、例え睡眠中でもわずかな気配で目を覚ます。デスクイーン島という過酷な環境で育った一輝であればなおさらのこと。暗黒聖闘士を従えていたとはいえ、いつ寝首をかかれるかわからない。そういう緊張状態の中で、長い月日を過ごしてきたのだ。
しかし侵入者の方はそんなことには思い至らぬ様子で、静かではあるが無防備に歩みを進めてくる。壁際に据えられたシングルベッドのすぐそばまでくると、しゃがみこんでその顔を近づけた。
五秒。
体温を感じる程近くに顔を寄せていた氷河は、小さく息を吐いて立ち上がった。
その腕をおもむろに掴んで、一輝は自分の方に引き寄せた。
「何の用だ」
低く、心の奥を揺さぶるような声。
氷河は舌打ちして顔を背けた。
「・・・お前を殺す夢を見た。死んでないのなら別にいい。」
肩にまわされた腕を払いのける。
その手が、やけに冷たい。
 
ポセイドンとの戦いを終え一輝が砂浜で目を覚ましたとき、氷河は一人半狂乱で誰かを探していた。首から血を流したまま海へと入ってゆこうとするのを押しとどめると、そのまま掠れた声をもらして意識を失った。そのため立ち去る機会を逸し、自分まで城戸邸で療養することになってしまった。
治療を受けて意識を取り戻してからの氷河は、別段いつもと変わりがない。
とはいえ、もともと感情を表に出す方でもない。さらに触れられるのを拒むかのように左目に巻かれた包帯が、彼の表情を一層わからないものにしている。しかし仮面のように保たれたその顔の下には、あの時の狂わんばかりの激情があるのだと思うと、一輝は落ち着かない気分になる。
そもそも誰かを殺す夢を見ただけで、不安に駆られて様子を見に来るということ自体、普通の精神状態であるとは言い難い。
「俺がお前に殺られるわけがないだろう」
笑みを漏らしながら耳元で囁く。その挑発に乗って氷の刃のように睨み返してくる蒼い瞳が、今は足元をみつめたまま動こうともしない。
殺せるはずもない人を、殺したばかりだったな。
一輝は氷河の腰に腕をまわして抱き寄せると、そのまま自身も仰向けに横たわった。
「なっ・・・」
氷河は慌てて身をひこうとするが、太い腕は腰を押さえたまま動かない。
何を考えているのかと表情を伺うと、不思議と穏やかな顔をして天井を見上げていた。
体の力を抜いて、その胸に頭を預けてみる。
力強い心臓の音が鼓膜を打った。
身体の熱。
厚い胸は呼吸に合わせてゆったりと上下している。
生きてる。
そう思ったら、じっとそのぬくもりに触れていたくなった。
 
「・・・星矢たちは無事だろうか」
小さな声。
「星矢は昨日、姉さんを探しにギリシャへ発ったろう。紫龍は東の部屋。瞬は隣で寝てるはずだ。叩き起こしに行くか?」
「いや・・・いい」
それだけ言って氷河は黙った。
吐く息が少しだけ震えている。
 
どのくらいの時が経ったのか。
「喉が渇いた」
幾分力強い声で氷河が言った。
一輝は起き上がって、備え付けの冷蔵庫を覗く。
「ホットミルクが飲みたい」
ベッドサイドに腰かけた氷河は、冷蔵庫に手を掛けたまま振り返る一輝を平然とみつめている。
確かに、心を落ちつかせるにはそう言ったものの方がいいだろう。しかしこの部屋にはレンジもカップもない。そんなことは当然、氷河も承知している筈だった。
さっきとは打って変わった不遜な態度に、一輝は眉を顰めた。
「下の冷蔵庫に牛乳がある。電子レンジで温めたので構わない。はちみつを大さじ2杯」
仕方ない。今回ばかりは言うことをきいてやろう。
ドアを開けると空気はさらに冷たく、廊下を歩きながら一輝は首をすくめた。
 
半ば予想していたことだったが。
戻ると白鳥は眠っていた。
小さく躰を折るようにして。
下唇に噛みしめた傷があって、乾いた血が赤くこびりついていた。
一輝は手にしていたホットミルクに口をつけ、その甘さに顔をしかめた。
 
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