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遅くなりましたが、おめでとう一輝!!
中々更新できない中、見に来てくださった方、すみませんでした。
15日、スルーしちゃったよう・・・。
もう限界だと睡眠時間を削って小話を書いてみた次第。
今日はしかし、地元夏祭りだ・・・。
なんか雑になっちゃいましたが、気持ちだけは・・・!!
中々更新できない中、見に来てくださった方、すみませんでした。
15日、スルーしちゃったよう・・・。
もう限界だと睡眠時間を削って小話を書いてみた次第。
今日はしかし、地元夏祭りだ・・・。
なんか雑になっちゃいましたが、気持ちだけは・・・!!
「ちょっと付き合え。」
ノックもなくドアを開けた男を、氷河は黙ったままじっと見つめた。
出かけるなら別に、俺でなくてもよいだろう。
立ったまま動こうとしない氷河を見て、一輝は鼻で笑った。
「まあそう、疑うな。今日は俺の誕生日だからな。」
「あ」
忘れていた。
自分の誕生日には、こいつからプレゼントを貰った。
シベリアまで押しかけてきて渡された箱の中には小さなオルゴールが入っていて、どこかさみしげなその曲のタイトルは「浜辺の歌」と記されていた。
その歌を女の声が歌うのを、覚えていると一輝は言った。
ポケットをさぐっても、それに見合うプレゼントなど出てこない。
気まずそうに目線を外す氷河を腕に抱き、一輝は場所を変えた。
テレポーテーション。
目を開けると、波の音がした。
碧い波が、光を湛えて押し寄せてくる。
どおりで奴はハーフパンツだ。
サンダルを脱ぎ捨てると、ずかずかと波の方へ歩いてゆく。
靴を脱いで、ズボンの裾をまくりあげる。
足の下で砂が動くのがわかった。
くすぐったい。
「あの島まで泳ぐ。」
Tシャツを脱いでサンダルの方に放り投げると、一輝は待たずに水の中へ入って行った。
泳ぎで俺が、負けるわけがない。
氷河は笑みを浮かべると、その後を追った。
水は親しげに肌を撫でてゆく。
一輝を追い抜いてからしばらくして、氷河は仰向けになって浮かんでみた。
空に、鳥が飛んでいる。
陽が射して。
雲が光って。
海が、自分の身を包んでいる。
目を閉じる。
身体が、ゆらゆらと波だけを受けて揺れている。
横に来た一輝が、わざとばしゃんと水をかけて泳いでゆく。
潮の味が、何故か甘いような不思議な感動をもたらした。
海辺に座って飽くことなく波を眺めていると、冷たい缶が頬にあたった。
「あ、すまない。」
気にする風でもなく、一輝は同じサイダーを立ったまま飲んだ。
「こんな海は知らなかった。」
「俺もだ。」
両手に包んだ缶の中で、しゅわしゅわと小さな泡がはじけていた。
ノックもなくドアを開けた男を、氷河は黙ったままじっと見つめた。
出かけるなら別に、俺でなくてもよいだろう。
立ったまま動こうとしない氷河を見て、一輝は鼻で笑った。
「まあそう、疑うな。今日は俺の誕生日だからな。」
「あ」
忘れていた。
自分の誕生日には、こいつからプレゼントを貰った。
シベリアまで押しかけてきて渡された箱の中には小さなオルゴールが入っていて、どこかさみしげなその曲のタイトルは「浜辺の歌」と記されていた。
その歌を女の声が歌うのを、覚えていると一輝は言った。
ポケットをさぐっても、それに見合うプレゼントなど出てこない。
気まずそうに目線を外す氷河を腕に抱き、一輝は場所を変えた。
テレポーテーション。
目を開けると、波の音がした。
碧い波が、光を湛えて押し寄せてくる。
どおりで奴はハーフパンツだ。
サンダルを脱ぎ捨てると、ずかずかと波の方へ歩いてゆく。
靴を脱いで、ズボンの裾をまくりあげる。
足の下で砂が動くのがわかった。
くすぐったい。
「あの島まで泳ぐ。」
Tシャツを脱いでサンダルの方に放り投げると、一輝は待たずに水の中へ入って行った。
泳ぎで俺が、負けるわけがない。
氷河は笑みを浮かべると、その後を追った。
水は親しげに肌を撫でてゆく。
一輝を追い抜いてからしばらくして、氷河は仰向けになって浮かんでみた。
空に、鳥が飛んでいる。
陽が射して。
雲が光って。
海が、自分の身を包んでいる。
目を閉じる。
身体が、ゆらゆらと波だけを受けて揺れている。
横に来た一輝が、わざとばしゃんと水をかけて泳いでゆく。
潮の味が、何故か甘いような不思議な感動をもたらした。
海辺に座って飽くことなく波を眺めていると、冷たい缶が頬にあたった。
「あ、すまない。」
気にする風でもなく、一輝は同じサイダーを立ったまま飲んだ。
「こんな海は知らなかった。」
「俺もだ。」
両手に包んだ缶の中で、しゅわしゅわと小さな泡がはじけていた。
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ノックもなくドアを開けた男を、氷河は黙ったままじっと見つめた。
出かけるなら別に、俺でなくてもよいだろう。
立ったまま動こうとしない氷河を見て、一輝は鼻で笑った。
「まあそう、疑うな。今日は俺の誕生日だからな。」
「あ」
忘れていた。
自分の誕生日には、こいつからプレゼントを貰った。
シベリアまで押しかけてきて渡された箱の中には小さなオルゴールが入っていて、どこかさみしげなその曲のタイトルは「浜辺の歌」と記されていた。
その歌を女の声が歌うのを、覚えていると一輝は言った。
ポケットをさぐっても、それに見合うプレゼントなど出てこない。
気まずそうに目線を外す氷河を腕に抱き、一輝は場所を変えた。
テレポーテーション。
目を開けると、波の音がした。
碧い波が、光を湛えて押し寄せてくる。
どおりで奴はハーフパンツだ。
サンダルを脱ぎ捨てると、ずかずかと波の方へ歩いてゆく。
靴を脱いで、ズボンの裾をまくりあげる。
足の下で砂が動くのがわかった。
くすぐったい。
「あの島まで泳ぐ。」
Tシャツを脱いでサンダルの方に放り投げると、一輝は待たずに水の中へ入って行った。
泳ぎで俺が、負けるわけがない。
氷河は笑みを浮かべると、その後を追った。
水は親しげに肌を撫でてゆく。
一輝を追い抜いてからしばらくして、氷河は仰向けになって浮かんでみた。
空に、鳥が飛んでいる。
陽が射して。
雲が光って。
海が、自分の身を包んでいる。
目を閉じる。
身体が、ゆらゆらと波だけを受けて揺れている。
横に来た一輝が、わざとばしゃんと水をかけて泳いでゆく。
潮の味が、何故か甘いような不思議な感動をもたらした。
海辺に座って飽くことなく波を眺めていると、冷たい缶が頬にあたった。
「あ、すまない。」
気にする風でもなく、一輝は同じサイダーを立ったまま飲んだ。
「こんな海は知らなかった。」
「俺もだ。」
両手に包んだ缶の中で、しゅわしゅわと小さな泡がはじけていた。
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