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☆矢熱再燃。 ただただ氷河が好きだと叫びたい二次創作ブログです。 色気のある話はあまり書けないと思いますが、腐目線なのでご注意ください。 版権元とは一切関係ございません。
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こ、これはダメですね。
取りあえず書いては見たのですが、元の話に引きずられてただの悪ふざけのようになりました。
ご、ごめんなさい~(滝汗)。
Y様、期待させちゃってすみませんでした。



拍手[25回]




むかし、強面だが心のやさしい一輝という若者がいました。ある日、魚を釣っていたら、うつくしい一羽の白鳥がひらひらと落ちてきました。なんと、首に矢がささっていて、血がながれています。
一輝は血止めの急所真央点を突き、そっと背中をむけてやりました。
「このまま死ぬか再び立ち上がってくるか・・・あとはこいつの小宇宙次第だ・・・」
白鳥はクワッと目を見開くと、よろよろと立ち上がりました。
(そ、そうとも。す・・・すべては自分の甘さからでたこと・・・。さ・・・さあ、これ以上オレにかまわず先に行ってくれ。)
一輝は釣竿と魚籠を担いでその場を立ち去りました。
(れ、礼を言うぞ。さすがにおまえは情けを知っている男・・・。い・・・今の敗残者としてのみじめなこのオレの姿を見ずに、背を向けたまま行ってくれた・・・うう・・・)
白鳥は気合を入れて空へとまいあがり、山の向こうへと消えてゆきました。
「フッ、この俺にも、わずかばかり人間らしい心が残っていたと見える・・・」
その日、一輝は星が出るまで働いて、家へ戻りました。
すると、門口に金髪の青年が立っていて、
「お前の嫁になってやらんこともない。」
と言いました。透けるように白い肌の、見れば見るほどきれいな青年です。
「俺は愛も涙もとうに捨てた男だぞ。」
「ふん、お前の愛など期待してはいない。」
こうして一輝は、この青年をお嫁さんにしました。
青年は、名をおひょうといいました。
おひょうはにこりともしませんでしたが、抱きしめて優しくさすってやるとかわいい声で啼きました。
おまけに米の出る不思議な袋を持っていて、飯粒ひとつでさえ借りを作る気はないのでした。
ある日、おひょうが言いました。
「俺に機織り小屋を作ってくれ。」
「それが人にものを頼む態度か。」
「作ってくれたら何倍にもして返してやる。」
「ほう・・・。ずいぶんと大きくでたもんだな。」
そうはいってもおひょうを気に入っていた一輝は、機織り小屋を建ててあげました。
「これらから機を織る。七日の間、決して中を覗くんじゃないぞ。」
「七日も嫁の務めを放棄する気か?」
「それくらい我慢しろ、けだものが。」
おひょうはそう言って機織り小屋に入ると、朝も夜もキッコパタン、キッコンパタンと機を織りました。七日目の夜になって、ようやくおひょうが出てきました。おひょうは見たこともない美しい布を無言で突き出しました。
次の日、一輝が布を持って町へ行ったら、布は高い値段で売れました。家に戻ると機織り小屋から、キッコパタン、キッコパタンと機織りの音が聞こえてきました。
また続けて機を織るのだろうか。
昨夜7日分の愛情を一晩中注ぎ込んだにもかかわらず、またしても7日お預けかと一輝はため息をつきました。そう思うと、もう我慢が出来ません。一輝は思い切り戸を開けました。
そこではおひょうが、上着を脱いで機を織っていました。おひょうの滑らかな背中からは、真っ白な翼が生えています。なんとおひょうは自分の羽を抜いて、その羽で布を織っていたのです。
だがそんなものは、一輝の眼には入りません。
つかつかと歩み寄ると、そのままおひょうを床に押し倒しました。
おひょうは、あっと声をあげました。
「見るなと言ったはずだ・・・。」
「そう言われれば余計に見たくなるのが人間というものだ。」
一輝はおひょうの弱いところを的確に攻めつつ、笹船本手からつぶし駒掛けに持ち込みました。
「み、見るな・・・。」
おひょうは蒼い瞳に涙をにじませながら、荒い息を漏らす一輝を振り返りました。
 
 
「こんな姿を見られては、ここに留まるわけにはいかない。俺はお前に助けられた白鳥だ。」
乱れた衣服を引き寄せながらおひょうは言いました。
「知っていたさ。」
一輝は口の端に笑みを浮かべると、小宇宙を高めました。
すると一輝の背中から、燃え盛る炎の翼が浮かび上がりました。
「お、お前は・・・不死鳥・・・」
 
種族は違えど同じ鳥同士。こうして、二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。


おしまい

本当にすみませんでした~。
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むかし、強面だが心のやさしい一輝という若者がいました。ある日、魚を釣っていたら、うつくしい一羽の白鳥がひらひらと落ちてきました。なんと、首に矢がささっていて、血がながれています。
一輝は血止めの急所真央点を突き、そっと背中をむけてやりました。
「このまま死ぬか再び立ち上がってくるか・・・あとはこいつの小宇宙次第だ・・・」
白鳥はクワッと目を見開くと、よろよろと立ち上がりました。
(そ、そうとも。す・・・すべては自分の甘さからでたこと・・・。さ・・・さあ、これ以上オレにかまわず先に行ってくれ。)
一輝は釣竿と魚籠を担いでその場を立ち去りました。
(れ、礼を言うぞ。さすがにおまえは情けを知っている男・・・。い・・・今の敗残者としてのみじめなこのオレの姿を見ずに、背を向けたまま行ってくれた・・・うう・・・)
白鳥は気合を入れて空へとまいあがり、山の向こうへと消えてゆきました。
「フッ、この俺にも、わずかばかり人間らしい心が残っていたと見える・・・」
その日、一輝は星が出るまで働いて、家へ戻りました。
すると、門口に金髪の青年が立っていて、
「お前の嫁になってやらんこともない。」
と言いました。透けるように白い肌の、見れば見るほどきれいな青年です。
「俺は愛も涙もとうに捨てた男だぞ。」
「ふん、お前の愛など期待してはいない。」
こうして一輝は、この青年をお嫁さんにしました。
青年は、名をおひょうといいました。
おひょうはにこりともしませんでしたが、抱きしめて優しくさすってやるとかわいい声で啼きました。
おまけに米の出る不思議な袋を持っていて、飯粒ひとつでさえ借りを作る気はないのでした。
ある日、おひょうが言いました。
「俺に機織り小屋を作ってくれ。」
「それが人にものを頼む態度か。」
「作ってくれたら何倍にもして返してやる。」
「ほう・・・。ずいぶんと大きくでたもんだな。」
そうはいってもおひょうを気に入っていた一輝は、機織り小屋を建ててあげました。
「これらから機を織る。七日の間、決して中を覗くんじゃないぞ。」
「七日も嫁の務めを放棄する気か?」
「それくらい我慢しろ、けだものが。」
おひょうはそう言って機織り小屋に入ると、朝も夜もキッコパタン、キッコンパタンと機を織りました。七日目の夜になって、ようやくおひょうが出てきました。おひょうは見たこともない美しい布を無言で突き出しました。
次の日、一輝が布を持って町へ行ったら、布は高い値段で売れました。家に戻ると機織り小屋から、キッコパタン、キッコパタンと機織りの音が聞こえてきました。
また続けて機を織るのだろうか。
昨夜7日分の愛情を一晩中注ぎ込んだにもかかわらず、またしても7日お預けかと一輝はため息をつきました。そう思うと、もう我慢が出来ません。一輝は思い切り戸を開けました。
そこではおひょうが、上着を脱いで機を織っていました。おひょうの滑らかな背中からは、真っ白な翼が生えています。なんとおひょうは自分の羽を抜いて、その羽で布を織っていたのです。
だがそんなものは、一輝の眼には入りません。
つかつかと歩み寄ると、そのままおひょうを床に押し倒しました。
おひょうは、あっと声をあげました。
「見るなと言ったはずだ・・・。」
「そう言われれば余計に見たくなるのが人間というものだ。」
一輝はおひょうの弱いところを的確に攻めつつ、笹船本手からつぶし駒掛けに持ち込みました。
「み、見るな・・・。」
おひょうは蒼い瞳に涙をにじませながら、荒い息を漏らす一輝を振り返りました。
 
 
「こんな姿を見られては、ここに留まるわけにはいかない。俺はお前に助けられた白鳥だ。」
乱れた衣服を引き寄せながらおひょうは言いました。
「知っていたさ。」
一輝は口の端に笑みを浮かべると、小宇宙を高めました。
すると一輝の背中から、燃え盛る炎の翼が浮かび上がりました。
「お、お前は・・・不死鳥・・・」
 
種族は違えど同じ鳥同士。こうして、二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。


おしまい

本当にすみませんでした~。
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