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ひっこめていた微妙話第二弾。
去年の夏ごろの話です。
頭わいてる・・・。
でも、食べるたんびに思い出して、なんか書かずにはいられなかった記憶があります。
夏の話なんだけど、段々暑くなってきたからいいかな??
話中凍らせて食べるあの氷菓を「チューチュー」と書きましたが、正式名称はなんでしょう??
私が子供のときは「ちゅっちゅく」でした。
近所の若いママたちは「ポッキンアイス」と呼んでいます。
去年の夏ごろの話です。
頭わいてる・・・。
でも、食べるたんびに思い出して、なんか書かずにはいられなかった記憶があります。
夏の話なんだけど、段々暑くなってきたからいいかな??
話中凍らせて食べるあの氷菓を「チューチュー」と書きましたが、正式名称はなんでしょう??
私が子供のときは「ちゅっちゅく」でした。
近所の若いママたちは「ポッキンアイス」と呼んでいます。
最初に始めたのは星矢だった。
いわゆる「チューチュー」。
買ってきたばかりのそれを氷河の元に持ってきて、「凍らせてくれよ」と言ったのは。
瞬く間に氷河が凍らせたそれを、ポキンと割って皆で半分ずつ分けて食べた。
何とも言えぬ懐かしい味。
城戸家のデザートで出るジェラートなどとは違い、チープな甘さが何とも癖になる。
以来、誰ともなく買ってきては、氷河の元に持ってゆく。
人を、冷凍庫の代わりにするな。
そう言って氷河はルールを作った。
凍らせたら半分は俺によこせ。
いやなら冷凍庫を使え。
それでも冷凍庫にただ入れておくよりも、氷河に凍らせてもらったほうが面白い。
同じ聖闘士だから原理はわかるが、目の前でみるとやはり不思議だ。
それにこういうのは、一人で食べるより、一緒に食べたほうが美味しい。
氷河はテラスの階段に腰かけて、庭を眺めていた。
カーキのハーフパンツに、黒のタンクトップ。
およそ彼らしくない服装だが、日本の暑さに辟易し涼しさを優先することにしたらしい。
同じように髪は、無造作にゴムで一つに束ねられている。
団扇でバサバサと扇ぎながら、「チューチュー」を齧っている。
「おい」
一輝が持ってきたそれを差し出すと、面倒くさそうに氷河が振り返った。
手にしていた食べかけを口にくわえると、無言のまま凍らせて半分に折った。
氷河の視線の先では、星矢たちがサッカーに興じている。
それを眺めるふりをして、一輝は氷河のすぐそばに座った。
あらわにされた首筋はやけに白い。
それにずいぶんとやわらかそうだ。
しっとりと汗ばんだ肌に、わずかなおくれ毛が張り付いている。
ほとんど無意識で、一輝は手にしていた氷菓をその首筋に押し付けた。
「やっ・・・」
などとかわいい声を、氷の聖闘士があげてくれるはずもなく。
胡散臭そうに蒼い瞳が、突き刺すようにこちらを見た。
無言のまま、特に気にする風でもなく氷河は再び星矢たちの方に目を転じた。
遠く、笑い声が聞こえてくる。
「一輝・・・・、お前、今日それ何本目だ?」
「10本目。」
「腹こわすぞ。」
「お前もな。」
ちりちりと日差しが照りつける、夏の一日。
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最初に始めたのは星矢だった。
いわゆる「チューチュー」。
買ってきたばかりのそれを氷河の元に持ってきて、「凍らせてくれよ」と言ったのは。
瞬く間に氷河が凍らせたそれを、ポキンと割って皆で半分ずつ分けて食べた。
何とも言えぬ懐かしい味。
城戸家のデザートで出るジェラートなどとは違い、チープな甘さが何とも癖になる。
以来、誰ともなく買ってきては、氷河の元に持ってゆく。
人を、冷凍庫の代わりにするな。
そう言って氷河はルールを作った。
凍らせたら半分は俺によこせ。
いやなら冷凍庫を使え。
それでも冷凍庫にただ入れておくよりも、氷河に凍らせてもらったほうが面白い。
同じ聖闘士だから原理はわかるが、目の前でみるとやはり不思議だ。
それにこういうのは、一人で食べるより、一緒に食べたほうが美味しい。
氷河はテラスの階段に腰かけて、庭を眺めていた。
カーキのハーフパンツに、黒のタンクトップ。
およそ彼らしくない服装だが、日本の暑さに辟易し涼しさを優先することにしたらしい。
同じように髪は、無造作にゴムで一つに束ねられている。
団扇でバサバサと扇ぎながら、「チューチュー」を齧っている。
「おい」
一輝が持ってきたそれを差し出すと、面倒くさそうに氷河が振り返った。
手にしていた食べかけを口にくわえると、無言のまま凍らせて半分に折った。
氷河の視線の先では、星矢たちがサッカーに興じている。
それを眺めるふりをして、一輝は氷河のすぐそばに座った。
あらわにされた首筋はやけに白い。
それにずいぶんとやわらかそうだ。
しっとりと汗ばんだ肌に、わずかなおくれ毛が張り付いている。
ほとんど無意識で、一輝は手にしていた氷菓をその首筋に押し付けた。
「やっ・・・」
などとかわいい声を、氷の聖闘士があげてくれるはずもなく。
胡散臭そうに蒼い瞳が、突き刺すようにこちらを見た。
無言のまま、特に気にする風でもなく氷河は再び星矢たちの方に目を転じた。
遠く、笑い声が聞こえてくる。
「一輝・・・・、お前、今日それ何本目だ?」
「10本目。」
「腹こわすぞ。」
「お前もな。」
ちりちりと日差しが照りつける、夏の一日。
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