忍者ブログ
☆矢熱再燃。 ただただ氷河が好きだと叫びたい二次創作ブログです。 色気のある話はあまり書けないと思いますが、腐目線なのでご注意ください。 版権元とは一切関係ございません。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


翔龍くんのことを誤解し続けたまま、無事戦いを終えた氷河さんのことを妄想する。


五老峰。
紫龍が翔龍を腕に抱いてあやしている。
「氷河、お前も抱いてみるか?」
「え?」
「大丈夫だ。もう首もすわっている」
そう言って紫龍が差し出すので、氷河は小さな命を、おずおずとその腕に抱いた。
赤ん坊の体温は温かい。
もぞもぞと動くその体を、落としてはならぬと懸命に支えながら、氷河は不思議な感動を味わった。
(自分たちの生まれを呪ったこともあったが、こうして命が繋がってゆくのは、やはり良いものだな。)
翔龍は小さな自分の拳を、丸ごと食べてしまおうとでも言うように口に押し込んでいる。
柔らかな笑みを浮かべる氷河の姿を見て、紫龍と春麗は、そっと笑みを交し合った。
「かわいいな。男の子は母親に似るというが、確かに春麗さんに似ているな。だが、目元は紫龍にも似ている」
翔龍の顔をじっと眺めていた氷河は、二人が赤面したのに気付かなかった。
「ひょ、ひょうが」
慌てたような紫龍の声に顔を上げる。
「その子は春麗が山で拾ったのだ」
戦いを拒んだ紫龍を置いて戦地へと向かったあの時。紫龍だけは生きて帰そうと胸の内で誓った過去での戦いを思い出して氷河は呆然とした。
「そ、そうだったのか。おれはてっきり・・・」
「てっきりって、お、俺たちは未成年ではないかっ」
「そ、そうだな」
「け、結婚とかもしていないし」
「そ、そうだな」
言われてみればその通りだと、氷河の顔も赤く染まる。
「あのっ、私、お茶淹れてきます」
まだ中身を飲み終えていない茶碗をお盆に乗せて、春麗はわたわたと台所へと去った。
少女の時と同じ、長い三つ編みが揺れる。
「彼女には失礼なことを・・・?」
「いや、そんな風には思っていないさ」
紫龍は腕を伸ばして、翔龍を再び胸に抱いた。
「俺がこの子の父親で、春麗が母親であることに変わりはない」


特に深い意味はありませんが、みんなで赤くなればいいと思ったのです。
そして氷河は別に悪くないのに、とんだ勘違いみたいに責められればいい・・・。
このあと瞬くんとかにも、「もう、氷河ったら!(師匠にアレコレ教わった君とは違うんだよ)」って散々からかわれればいい。
にしても、老師なきあと、紫龍と春麗が二人暮らしというわけにもいきませんし、翔龍ちゃんの存在は絶妙だなぁと思います。

拍手[4回]

PR

ネタバレなのでたたんでおきます。

拍手[5回]

てっきり水鏡先生の話になるかと思っていた52話。
氷河さんは出てきませんでしたが、紫龍が出てきたので御の字です。
前回、氷河がついに聖衣を纏った~!!って思ったのですが、
今回、紫龍がついに聖衣を脱いだ~!!って思いました。
やっぱり、紫龍はこうでなければ。
でもなんか、残された聖衣が腰蓑っぽかったです・・・。

さて、お話は、紫龍と氷河がドーーー・・ンと落ちてくるところから始まります。
前回の夫婦ぶりからして同じ場所に落ちたのかと思いきや、別々。
紫龍は一人、天秤宮に落ちます。
無論、気になるのは氷河の行方。
一輝の前にドーーン!!
先代蠍の前にドーン!!
先代水瓶の前にドーン!!
ど、どれも美味しすぎる・・・。
蠍も水瓶も別人ですから、龍虎師弟のようにはいきません。
でも、ここでの記憶が聖衣に刻まれて、のちにカミュやミロとの時間が来るのかと思うと、もうもう、それだけで鼻血ぶぶぶーです。
一輝にいさんはね、降ってきた氷河を姫抱っこで受け止めちゃえばいいと思う。
なに、ヘカーテちゃんのことも抱っこしたのだから、腹違いの弟を抱っこしたってばちは当たらないさ。
なぁ~んて書いちゃいましたが、氷河もどうやら瞬たちより前方に落ちたっぽいです。
なので、兄さんによる姫だっこはおあずけ。ちぇっ。

スミマセン、話が逸れました。
降ってきた紫龍は、師である童虎との再会にうるうる。

感激のあまり目が見えてます。

快方に向かってるという話でしたが、ここまでだったとは・・・!
いや、はっきり見えてるとは書いてませんが、両目見開いて童虎のことガン見してますから、あれは見えてるでしょう。
過去だからっていうのも理由にならないし、時空を超えたからというのもどうか。
でもまぁ、幸せそうだから、いっかぁ♪
あんな嬉しそうな紫龍の顔、はじめて見たよぉぉぉ~!!
私の中では、紫龍は落ち着いた人というイメージだったのです。
いや、自分の拳で自分の盾を打ち抜いた時点から、おっちょこちょいの片りんは見え隠れしていましたが、でもさ、青銅5人のバランスを考えると・・・。
童虎との再会を喜ぶ紫龍は、時代をさかのぼったことなんてすっかり忘れて近況報告。
うう、かわいい。
他のメンバーと違って、紫龍は兄弟もマーマもいない。天涯孤独と思って生きていた紫龍にとって、五老峰というのは初めて家庭的な雰囲気を味わった場所なのだろうな・・・。
そう思うと、キラッキラに瞳を輝かせている紫龍が、とっても愛おしくなります。
シベリアとはまた違う、師弟の関係がありますね。
なんかそう考えると、まわりまわってカミュへの愛も増します。

紫龍が弟子入りを希望したときの回想シーンで、童虎は「おまえは人間が固くてつまらん」って言うのです。
私、そんな紫龍が好きなんです。
真面目で、努力家で、誠実で。
でもどっか、不器用っていうか鈍いっていうか。
自分がまっすぐな分、人もそうだろうと思っているような。

話はさらにそれますけど、紫龍って、氷河が左目に包帯していることを知って、「一緒に五老峰で治療しないか?」って言うくらい鈍感であって欲しいと思っています。
そんなだからね、逆に氷河も心を許すんですよ。
そんなだからね、一緒には行かないって言われてものすごくびっくりして、来てくれたことにときめいちゃったんですよ。

うん、まぁ、そんなこんなで、今回は紫龍と童虎の熱い再会でした(雑っ!!)。
今シリーズ、御大ノリノリで書いているような気がしますが、私のひいき目でしょうか???

そしてあとがきに気になる一言。
「今年は『ND』の他にもあの〇〇の続編を執筆予定。あくまでもやる気次第だけどね(笑)」

お、お願いいたします。いい年して、毎週毎週、ちゃんぴょん全裸待機の人間がここにいるんです。両方快調ならそれに越したことないんですが、できればその、別のお話に手をつける前に、NDを進めて頂けませんでしょうか・・・!!
いや、まさかの『氷の国のナターシャ』の続きとかだったらウエルカムでございますが。


追記を閉じる▲