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☆矢熱再燃。 ただただ氷河が好きだと叫びたい二次創作ブログです。 色気のある話はあまり書けないと思いますが、腐目線なのでご注意ください。 版権元とは一切関係ございません。
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こんにちは。今朝は金環日蝕見れましたか??
我が家の方はばっちり見えました。
なんだか遠くで氷河たちが戦って、この地上を守りきってくれたような気がして嬉しい・・・。

寝不足です。
変なテンションのまま、変な文章をUPしてみます。

昨日、魔/女/の/宅ー急ー便を少し見て、置き換えてみたくなりました。

きき・・・えでん
お父さん・・・一輝
お母さん・・・氷河

だって、8話のエデン、甘えん坊にしか見えなくて・・・。

そういえば、ラーニョ。
OPに、ラーニョA、ラーニョB、ラーニョCとありました。
なんだそれ~???

拍手[9回]

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草むらに寝そべって、エデンは空を見上げていた。
青い空を流れてゆく白い雲。遠く梢を撫でてから、こっちへきてそっと草むらを騒がせる南風。
それらはエデンに出発のときを伝えているようだった。
傍らで小さく鳴るラジオに耳を傾ける。
今夜は晴れ。星がよく見えるでしょう……。
エデンは小さく頷くと、決意したように立ち上がった。
土手を駆け上り浅い小川を渡る。
トレードマークの白いマフラーが、ひらひらと風になびいている。
 
どこかひっそりとした洋館。
フェンスには白薔薇が咲き誇っている。
玄関の道を軽快に走ってゆくと、窓からリビングにいる氷河を覗き込んだ。
「マーマ!! 今夜は星がよく見えるって!!」
氷河はカウンターキッチンでお茶を淹れている。テーブルのヤコフに気づいて、エデンは頭を下げた。
「いらっしゃい。」
勢いよくリビングのドアを開けたエデンは、息を弾ませたままヤコフに挨拶すると氷河に向き直った。
「マーマ、今夜晴れるって。僕、決めたよ。今夜発つことにする。」
「決めたって、お前、ゆうべは来月にするって言ってたじゃないか。」
氷河は蒼い瞳を見開いて、非難するようにエデンを見た。
「もう、決めたんだ。」
そう言ってエデンは2階にある自分の部屋へと上っていく。
「おい、待てっ! エデン!」
呆気にとられる氷河は、思わず手元のポットを凍結させてしまい、やれやれという顔をした。
「まったく……。」
思い立ったらすぐ行動。鷹揚に構えているようでせっかちなところは多分父親似だ。団体から離れてフラフラしないよう、気を付けて育ててきたはずなのに……。
「決めたって、パライストラの修行のことか?」
別のポットで淹れなおした紅茶を飲みながら、ヤコフが尋ねた。
「そうだ。青銅聖衣を授かったら、そこで寮生活をおくる決まりになったんだ。」
「はやいもんだなぁ。エデンが、もうそんな年になるなんて。」
「だが、あの年で親元を離れるなんて今の時代にあわない……。」
少しさみしそうに、氷河は視線を落とした。
「氷河なんて、あの年でもう戦っていたじゃないか。」
「それはそうだが……。でもあいつ、雷を落とすことしか覚えなかったんだぞ。」
「時代のせいだよ。……でもオイラ、氷河が作ってくれるオンザロックが一番好きだな。」
 
部屋に戻ったエデンは、オリオン座の聖衣ストーンのついた手袋をはめてみた。
これからパライストラに行く。
そこで自分の力を試してみる。
父さんもマーマも、伝説の聖闘士だ。
僕は、誰にも負けるわけにはいかない。
 
車が停まる音がしたので、エデンは窓から顔を覗かせた。
一輝が車を降りてこちらを見上げている。
エデンはそっと手袋をはめた左手をあげて見せた。
「あいつ……今日発つ気か……!」
一輝は慌てて、ドアをロックすると、玄関へと走った。
 
鏡の前で、聖衣を纏ってみるエデン。
白を基調としたそれは、キラキラと眩いばかりに光っている。
「よさそうだな。」
「もっと羽とかついてればいいのに・・・。」
「エデン、聖衣の形にばかりこだわるんじゃない。大切なのは小宇宙だ。」
傍らに寄り添った氷河は鏡を覗き込んで、聖衣の装着具合を見ている。
「それは任せてよ、マーマ。あ……父さんだ! ねぇ、あのラジオをくれる?」
「ま、いいだろう。」
「ねぇ、ラジオはいいんでしょう?」
階段を降りかけた氷河は小さく頷いた。
「ヤッタ!!」
「とうとう獲られたな。……どれ、聖衣姿をよく見せてみろ。」
「うん……。」
雪のように眩く光る聖衣は、エデンの白い肌によく映えている。
自分によく似ているといつも言われるエデンだが、こうしてみるとどこか昔の氷河を髣髴とさせる。
「マーマの若いころによく似てる。」
「ねぇ、たかいたかいして。小さい頃みたいに。」
一輝は聖衣を纏ったエデンを軽々と持ち上げた。
ついにこの子も、青銅聖闘士として、他の奴等と競い合う時が来た。そしてやがては女神のために……。まだ小さな赤ん坊だったころを思い出して、思わず感傷的になる。
「いつの間にこんなに大きくなったんだろうな……。上手くいかなかったら帰ってきてもいいんだぞ。」
幾多の戦いをくぐり抜けてきた一輝の瞳は不思議に澄んでいる。
エデンは与えられてきた深い愛情を噛みしめながら、茶化すように言った。
「そんなことに、なりませんよーだ!」
そうだ、僕は父さんとマーマの子なんだから。
「寮生活、上手くいくといいな。」
「うん。」
 
知人たちに見送られて、エデンは住み慣れた我が家を離れた。
一輝が、氷河の肩をそっと抱きしめている。
町を抜け音速で走り始めると、故郷はどんどん遠のいていった。
 
数日がかりで、ようやくエデンはパライストラについた。
「海に浮かぶ校舎だ……! 時計塔もある!!」
エデンは期待に胸を膨らませ、手袋をはめた両の手を握った。



*************


そんなエデンでしたが、学園内での桃色事件により、すっかり周囲と距離を取るように・・・。
ゲルゲオス先生の、「星矢達、偉大な存在の陰で活躍できなかったことがコンプレックス」という設定は意外に美味しいと思っています・・・。








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こ、これはダメですね。
取りあえず書いては見たのですが、元の話に引きずられてただの悪ふざけのようになりました。
ご、ごめんなさい~(滝汗)。
Y様、期待させちゃってすみませんでした。



拍手[25回]




むかし、強面だが心のやさしい一輝という若者がいました。ある日、魚を釣っていたら、うつくしい一羽の白鳥がひらひらと落ちてきました。なんと、首に矢がささっていて、血がながれています。
一輝は血止めの急所真央点を突き、そっと背中をむけてやりました。
「このまま死ぬか再び立ち上がってくるか・・・あとはこいつの小宇宙次第だ・・・」
白鳥はクワッと目を見開くと、よろよろと立ち上がりました。
(そ、そうとも。す・・・すべては自分の甘さからでたこと・・・。さ・・・さあ、これ以上オレにかまわず先に行ってくれ。)
一輝は釣竿と魚籠を担いでその場を立ち去りました。
(れ、礼を言うぞ。さすがにおまえは情けを知っている男・・・。い・・・今の敗残者としてのみじめなこのオレの姿を見ずに、背を向けたまま行ってくれた・・・うう・・・)
白鳥は気合を入れて空へとまいあがり、山の向こうへと消えてゆきました。
「フッ、この俺にも、わずかばかり人間らしい心が残っていたと見える・・・」
その日、一輝は星が出るまで働いて、家へ戻りました。
すると、門口に金髪の青年が立っていて、
「お前の嫁になってやらんこともない。」
と言いました。透けるように白い肌の、見れば見るほどきれいな青年です。
「俺は愛も涙もとうに捨てた男だぞ。」
「ふん、お前の愛など期待してはいない。」
こうして一輝は、この青年をお嫁さんにしました。
青年は、名をおひょうといいました。
おひょうはにこりともしませんでしたが、抱きしめて優しくさすってやるとかわいい声で啼きました。
おまけに米の出る不思議な袋を持っていて、飯粒ひとつでさえ借りを作る気はないのでした。
ある日、おひょうが言いました。
「俺に機織り小屋を作ってくれ。」
「それが人にものを頼む態度か。」
「作ってくれたら何倍にもして返してやる。」
「ほう・・・。ずいぶんと大きくでたもんだな。」
そうはいってもおひょうを気に入っていた一輝は、機織り小屋を建ててあげました。
「これらから機を織る。七日の間、決して中を覗くんじゃないぞ。」
「七日も嫁の務めを放棄する気か?」
「それくらい我慢しろ、けだものが。」
おひょうはそう言って機織り小屋に入ると、朝も夜もキッコパタン、キッコンパタンと機を織りました。七日目の夜になって、ようやくおひょうが出てきました。おひょうは見たこともない美しい布を無言で突き出しました。
次の日、一輝が布を持って町へ行ったら、布は高い値段で売れました。家に戻ると機織り小屋から、キッコパタン、キッコパタンと機織りの音が聞こえてきました。
また続けて機を織るのだろうか。
昨夜7日分の愛情を一晩中注ぎ込んだにもかかわらず、またしても7日お預けかと一輝はため息をつきました。そう思うと、もう我慢が出来ません。一輝は思い切り戸を開けました。
そこではおひょうが、上着を脱いで機を織っていました。おひょうの滑らかな背中からは、真っ白な翼が生えています。なんとおひょうは自分の羽を抜いて、その羽で布を織っていたのです。
だがそんなものは、一輝の眼には入りません。
つかつかと歩み寄ると、そのままおひょうを床に押し倒しました。
おひょうは、あっと声をあげました。
「見るなと言ったはずだ・・・。」
「そう言われれば余計に見たくなるのが人間というものだ。」
一輝はおひょうの弱いところを的確に攻めつつ、笹船本手からつぶし駒掛けに持ち込みました。
「み、見るな・・・。」
おひょうは蒼い瞳に涙をにじませながら、荒い息を漏らす一輝を振り返りました。
 
 
「こんな姿を見られては、ここに留まるわけにはいかない。俺はお前に助けられた白鳥だ。」
乱れた衣服を引き寄せながらおひょうは言いました。
「知っていたさ。」
一輝は口の端に笑みを浮かべると、小宇宙を高めました。
すると一輝の背中から、燃え盛る炎の翼が浮かび上がりました。
「お、お前は・・・不死鳥・・・」
 
種族は違えど同じ鳥同士。こうして、二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。


おしまい

本当にすみませんでした~。


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