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☆矢熱再燃。 ただただ氷河が好きだと叫びたい二次創作ブログです。 色気のある話はあまり書けないと思いますが、腐目線なのでご注意ください。 版権元とは一切関係ございません。
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ここのところ肩こりがひどいです。
張るを通り越して痛い。
母からは「五十肩なんじゃないの?」と。
せめて四十肩にしておくれ、母よ・・・っていうか、もう四十肩になってもおかしくない年なんだな・・・orz
でも肩をあげても痛くはないので、多分ネットのしすぎです。
前のめりでこう、桃色作品を・・・。
わ、若いじゃないか!!

仮タイトル「かいとう」という話をUPします。
そうです、解凍っていったらあのシーンです。
なんか原作をなぞっただけの話なのですが、自分のなかで整理しておきたかったというか。
特に腐向けではないと思います。
十二宮で氷河を前に進ませたミロのお話も大好きなんですが、瞬くんも氷河を進ませた人間の一人だなぁって。
戦いを終えたあと、瞬くんは氷河の命を助けたことをどう考えたのかなぁって時々思います。
そこらへんの答えはまだ出ていないのですが。
っていうか、このシーンを書いた二次作品が読みたくてたまらないのですが、氷瞬サイト様を巡れば出会えるのでしょうか??

一輝、アイザック、氷河の三角関係が好きですが、カミュ、瞬、氷河の三角関係も好きです。
兄さんとカミュは永遠に平行線を辿りそうだし、お互いそれをわかっていて関わろうとしなそうだけど、瞬くんは意外(?)とカミュに食って掛かりそう。
そしてすごい戦いを繰り広げていたかと思えば、急に意気投合していたり。
そんな中で氷河がわけもわからぬまま翻弄されればいいと思う。

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身体の中に小宇宙を感じるというのは、とても不思議な感覚だ。
けれども僕は、それ自体は嫌いじゃない。
兄さんと離れて一人アンドロメダ島に連れて来られてから、僕にとって星空はとても身近な存在だった。灯火などろくにないあの島の夜は暗く、空の方がよほどにぎやかだった。
そんな星々の輝きが、誰の中にもあるんだっていう。
それを爆発させて何かを壊すことは好きになれなかったけど、星々の声に答えて、自分の命を燃やしてみるのは好きだった。
一日の修行が終わって皆が寝静まった頃、そっと小屋を抜け出して岬に立つ。
宇宙そのものを思わせる深い星空に向かって手を拡げながら、僕は自分のなかで渦巻く銀河を感じた。
誰かの小宇宙を感じるとき、それは言葉よりもずっと正確にその人のことを伝えてくれる。
憎しみに駆られたときの兄さんの小宇宙だって、決して邪なものではなかった。
そして氷河。
君の小宇宙は、星矢たちのように熱く燃えさかるものとは少し違う。
真っ白で、真っすぐで、静謐なんだ。
もしかしたら氷河は、僕よりも戦いが嫌いなんじゃないかって思うよ。
だけどその翼は、痛々しいほど前に進もうとする。


天秤宮に置かれた氷の棺は、聖域に逆らったものに対するみせしめのようにも見えた。
反旗を翻した氷河の師であるカミュは、そうすることで自身の立場を示したのかもしれない。
聖域へと向かうセスナの中で、氷河は黙ったまま窓の外を眺めていた。
たった一言。
「わかってくれる人もいる筈だ」と。
そう言って、頬杖をついていた方の指の爪を少し噛んだ。
あれはほんの数時間前のこと。
あのとき噛んだ爪の先は、少し欠けたまま凍り付いている。
「氷河、このまま君を失うのは嫌だ」
呟いて、身体を寄せる。

腕の中の氷河は、普段より幼く見えた。
前髪が流れて額が露わになっているせいかもしれない。
僕らが兄弟であることをずっと前から知っていて。
わかっていながら勅命を受けた。
いつも黙っているその胸の内で、君は何を考えていたんだろう。
凍りついた瞼は、開くより前に涙をこぼした。

やがてうっすらと瞼が開く。
透き通った蒼い瞳。
涙がまた一粒転がって落ちた。
きれいだ。
瞳は僕を映すと、戸惑いに揺れた。
「ここは天秤宮。ライブラのソードを使って、紫龍が君を氷の棺から出してくれたんだ。キャンサーは紫龍が倒した。バルゴは兄さんが」
氷河の瞳が力を取り戻す。
「星矢たちは次の宮へ…」
そこまで言って、僕の意識は途切れた。

あたたかな光が身体に注がれている。
兄さんとも違う。
ずっとさみしかった心の奥底を、その光が照らしてくれるような気がした。
うっすらと目を開けると、安堵に顔を歪める氷河の顔が見えた。
「よかった。気がついてくれて」
氷河は僕の身体をぎゅっと抱きしめたきり、しばらく動こうとはしなかった。
「ごめんな。俺、一人きりで生きているような気がしてた」
漏れる息が、小さく震えているのがわかった。
「一人じゃないよ。氷河は」
「いつも大切なところで、こんな風に間違える」
「自分が一人だって?」
「手を離した方が、さみしくなくなるって」
ぽつんと部屋の隅に立っていた小さな子供を思い出す。
兄さんに守られながら、僕はよく氷河のことを見ていた。
時折僕らの知らない、どこか遠くをじっと見つめている姿を。
「僕は、君の手を離したくないけどなぁ」
氷河は小さく頷いた。
「・・・すまない。・・・もう、間違わない」

去来する想いを振り切るように息を吐くと、氷河は顔を上げた。
「行こう」





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